《前回のおさらい》
最近では外構(エクステリア)業という形態が専門分野として確立されつつあるため、昔に比べデザイン性のある個性溢れる外構(エクステリア)が可能になった。
《本編》
しかし、まだまだ外構(エクステリア)という言葉を初めて聞く方が多いのも現実です。
例えば、マイホームを建てる際に営業マンから、
「とりあえず外構(エクステリア)の予算は○○万円みています」
と言われます。多くの方が、
「そっか、外の工事も必要なのか」
「プロが言う事だから間違いないだろう」
と思い、深く考えず家のプランを優先して、外構(エクステリア)の計画は置き去りになってしまいます。
その結果、
「まあ、大丈夫だろう」
と住宅ローンや工事の契約を交わします。
そして、工事が始まるくらいのタイミングで営業マンにおもむろに、
「外構(エクステリア)はどうしますか?」
と聞かれるのです。
そこで初めて外構(エクステリア)について真剣に考えられる方が大半だと思います。
慌てて外構(エクステリア)について調べ始めますが、なかなか良い情報はありません。
ホームページやカタログを見て、
「駐車スペースは車2台分欲しいな」
「だったらカーポートも大きいのが欲しい」
「門柱も家の顔だからカッコいいのがいいし」
「アプローチも自然の石でナチュラルな感じにしたい」
「子供を外で遊ばせるのにウッドデッキもやりたい」
など、理想の外構(エクステリア)を何となくイメージすると思います。
しかし、いざ営業マンに見積りをお願いしてみると
「この予算では無理だ・・・・」
ということに気付きます。
住宅ローンの額はもう決まっているし、現金で補填するにも限界があります。
苦肉の策として、
「駐車スペースは1台分でいいか・・・・」
「カーポートも諦めよう・・・・」
「門柱も表札とポストがあればいいや・・・・」
「アプローチもできるだけ安いもので・・・・」
「ウッドデッキはお金が貯まったときにでも・・・・」
「とりあえず予算内で最低限の工事をして、残りは後々考えよう・・・・」
そして完成したマイホームには“とりあえず“つくった駐車スペースやアプローチ。さらには、道路から丸見えでリビングのカーテンも開けられない。 その結果、雑草が生えてきて手入れが追いつかず、お庭には一切出ずに過ごす日々。
不安をあおるような書き方になってしまいましたが、このようなケースは特別珍しいことではないのです。 今回の失敗の原因の1つは、「とりあえず外構(エクステリア)の予算は○○万円みています」と営業マンに言われ、 「プロが言う事だから間違いないだろう」と外構(エクステリア)のことは深く考えず、「まあ、大丈夫だろう」と契約を交わしてしまったことです。
しかし、家のプランの真最中に外構(エクステリア)のことまで事細かに気の回る営業マンは滅多にいません。 なぜなら彼らは“家”のプロであって、“外構(エクステリア)”のプロではないからです。
まして、お客様が「本当にこの予算で理想の外構(エクステリア)ができるの?」と疑問を持たれることはとても難しいでしょう。
確かに外構(エクステリア)の予算の目安として、「総建築費用の10%を外構(エクステリア)の費用に充てる」や「敷地面積×1万円が外構(エクステリア)工事に必要」といった考え方があります。
ですが、外構(エクステリア)に掛かる費用は工事の種類や規模によって大きく異なります。 理想の外構(エクステリア)をつくるためには家のプランと一緒に外構(エクステリア)のプランも考える時間を設けることが欠かせないのです。
と言っても、外構(エクステリア)の情報は家の情報に比べて極端に少ないです。
“本物の”情報をお客様にお届けできていないことで、
「とりあえず外構(エクステリア)は営業マンに任せよう・・・・」
「引越しの日が決まっているし、急いで決めないと・・・・」
と、お客様の選択肢を減らしてしまっている外構(エクステリア)業界にも原因があります。
では、なぜ外構(エクステリア)についての情報は少ないのでしょうか。