《前回のおさらい》
外構(エクステリア)工事の費用も住宅ローンでまかなったほうがよい。
《本編》
新築に伴う外構(エクステリア)工事の失敗の原因で、最もトラブルとなりやすいのが、予算の根拠がないことです。 第5回でお伝えした通り、外構(エクステリア)は価格の高い・安いに関わらず、“完全オーダーメイド”です。 つまり、定価が存在しないわけですから、一度時間を掛けて外構(エクステリア)のプランをしてみないことには正確な予算が分かりません。
しかし、新築時には全体の資金計画を立てて住宅ローンを申し込まないといけませんから、まったく分からないでは話が前に進みません。 そのため、住宅メーカーでは何の根拠もない“とりあえず予算”で資金計画を立てます。
“とりあえず予算”でよく見かけるのが100万円から150万円程度、少ないところだと50万円や80万円くらいのこともあります。
“とりあえず予算”が悪いわけではありません。
問題なのは、“とりあえず予算”のまま住宅ローンの契約まで行ってしまうことです。
新築で家を建てた場合、敷地の境界をブロック塀で囲ったり、駐車スペース複数台分必要であったりと、 かなりの費用が必要な場合もありますし、本来であれば、お客様のご要望は千差万別なのですから本当に必要な予算はお客様各々で違うはずです。
多くのお客様が、家のプロが立てた“とりあえず予算”の範囲(100万円くらい)である程度のことはできるだろうと考えるはずです。
しかし、資金計画の内の“とりあえず予算”によって計上された数字に特に根拠はありません。
この根拠のない外構(エクステリア)工事の予算とお客様の理想の外構(エクステリア)工事の予算の差が後々の後悔の原因となるのです。
住宅ローンの申し込み前であればまだ手の打ちようがありますが、住宅ローンの契約を締結した後ですと大幅な予算の増額は難しいでしょう。
是非、理想的なタイミングでお客様のご要望を反映した外構(エクステリア)工事の正しい予算を把握されることをお勧めします。