《前回のおさらい》
“低価格”を求めるならインターネット系の外構(エクステリア)会社もあるが、本当の意味で安いのかは見極める必要がある。
《本編》
第14回と第15回でホームセンターとインターネット系外構(エクステリア)専門店の“低価格”のカラクリについて触れましたが、 結局のところ安さの秘密は“サービスを下げる”ことで実現されていることはご理解頂けたと思います。
そもそも、安いとはどういうことでしょうか。
例えば、A店でカ〇ビーのポテトチップス(うすしお味)60gが¥80だとしましょう。
B店で全く同じ商品が¥70であれば、B店の方が安いということになります。
これは、メーカーや商品の種類、内容量までの条件が全く同じだから安いとなりますが、外構(エクステリア)工事においては同じレベルで工事するなら、掛かるコストに大きな差は出ません。
ポテトチップスであれば、大量に卸せばそれなりに安く買えるので“低価格”で販売できます。
しかし、何度も言いますが外構(エクステリア)工事は完全オーダーメイド故に大量生産はできないので、基本的にコストダウンを図りにくいのです。
そのため、全く同じ内容の工事を同じレベルのA社とB社でした場合、その手間や必要な材料費や時間はほぼ同じになるため、工事そのもので安くするということは難しいのです。
ではどのようにすれば、価格が安いのか、適正なのか、または高いのかを見極められるでしょうか。
まともな外構(エクステリア)会社であれば、“工事そのもの”つまり職人の人件費にはお金を惜しみません。
なぜなら、そこが一番工事の出来栄えを左右するからです。
材料費についても完全オーダーメイドなので毎回使う材料が違うため、材料調達でのコストダウンは難しいということになります。
結局のところ、コストダウンは会社の運営費から図るほかありません。
外構(エクステリア)工事に限っては、適正な価格を確かめるためには、それぞれの会社の体質や工事に対する姿勢を見るほかありません。
駐車スペースのコンクリートの厚みを10cmのところを半分の5cmにすれば、それだけで圧倒的に価格は下がりますし、 他にもコンクリートブロックの基礎をお客様には分からないからと、小さくしてしまえば簡単に価格は下がります。
しかし、それは“安く見せかけた粗悪なもの”でしかありません。
いくら探しても、安くて良いものはありません。
仮にあったとすれば、それは安くて悪いものの可能性が限りなく高いです。