《前回のおさらい》
外構(エクステリア)は完成品を購入できない。
《本編》
次に、外構(エクステリア)は価格の高い・安いに関わらず、“完全オーダーメイド”だということです。 なぜなら、毎回違う敷地や建物・周辺の環境に合わせて工事を行うからです。 小さい工事であっても、大きい工事であってもこの原則は変わりません。
完全オーダーメイドといえば、洋服や靴などがあります。
これらは着用する人のサイズや形に合わせて作られますが、ちょっと想像してみてください。
洋服の完全オーダーメイドを作るときに、低価格で高品質なものは可能でしょうか?
難しいですよね。
良い生地を選べばそれだけの価格になりますし、腕の良い職人さんにお願いすればさらに高価になるはずです。 これは、外構(エクステリア)についても同様です。
良い材料を使えばそれだけの価格になりますし、デザインをするのも工事をするのも、すべて手作りなので手間ひま掛けて作ったものは高価になります。 そのため、低価格で高品質な外構(エクステリア)は結果的に難しいのです。
また、完全オーダーメイド故に定価がありません。
例えば、車には車両本体価格がメーカーで設定されています。 安く購入するためには、何店舗か販売店を回ったり、友人に相談したりしてお買い得な価格で購入することができます。 また、色々な車種に各々の定価が設定されているので、価格の目安が簡単に分かります。 欲しい車のおおよその価格が分かる訳ですから、購入を考えた時点で計画的に費用を予め準備することが可能です。
家であっても、1坪あたり30〜40万円。高級住宅で60万円〜というのが相場でおおよその見当が付きます。
しかし、外構(エクステリア)ではこのような予算の立て方は非常に難しいです。
完全オーダーメイドなので、定価はおろか相場もなく、工事の内容によって価格が全く違うからです。
なので、お客様によっては事前に準備していた費用と実際に掛かる費用に相当な開きがあり、思っていた計画通りに進まないことがよくあります。